農業
(プロジェクト)
2025年6月18日
途上国での農業における課題

気候変動やインフラの未整備により、途上国の農家は収穫の予測や農作業の効率化が困難です。気候や土壌の特性に適した作物と栽培方法を選択し、マーケティングや流通も考慮した営農が求められています。私たちが現場の活動で直面したのは、単なる「技術不足」ではなく、作り手と売り手の「情報のミスマッチ」という課題でした。
- 予測困難な営農リスク:
気候や土壌の特性に適した作物の選択や栽培方法に関する情報が不足しており、経験や勘に頼らざるを得ず、営農の最適化が進んでいません。 - 需要と供給のギャップ:
売り手と買い手のコミュニケーション不足により、市場が求めるニーズに合わせたものづくりができず、収穫物が適正価格で取引されていません。 - 情報の不透明性と提案力の欠如:
取引価格や流通量が可視化されていないため、農家側から市場へのより良い提案を行うことや、トレーサビリティ(生産履歴の追跡)が困難になっています。
ITによるソリューション例
- 衛星データとAIを活用した気象予測・作物診断アプリによる農作業の最適化
- モバイルを用いた農業指導プラットフォームの提供
- 農産物のサプライチェーンの透明化と取引支援
弊社の実績
1. タンザニア国 コメ振興能力強化プロジェクト データベース構築(JICA)
解決策:モバイルアプリによる農業指導プラットフォームの提供
タンザニア国内の優先コメ生産地区において、稲作研修の持続性を高めるため、モバイルによる農業指導プラットフォームの提供を始めています。
プロジェクトの実績

現地の通信インフラやITリテラシーの課題をテクノロジーで解決し、日本人専門家に依存しない「現地政府による自律的なデータ運用基盤」を構築したことで、以下のような成果を上げています。
- データ管理の現地化:
従来、ExcelやAccessなどを用いて日本人専門家が管理していた膨大なデータを、現地の政府が管理できるシステムへと移行しました。これにより、現地の関係機関が必要なデータへ即座にアクセスできる基盤を構築しました。 - データ収集から分析結果の配布までの改善:
普及員がタブレットで入力したデータが、インターネットを介して即座にサーバーに送られます。集約されたデータを関係機関がすぐに確認できる仕組みにより、現場でのデータ収集から集計・分析結果の配布までを一連の流れとして効率化しました。 - 操作しやすいUI・UXの確立:
集計・分析機能を備えた高度なシステムでありながら、現地スタッフがマニュアルに頼らず直感的に操作できるよう、使いやすさに配慮したUI・UXを構築しました。 - オフライン環境への対応:
通信インフラが不安定な耕作地域でも滞りなく利用できるよう、インターネット接続がないオフライン環境での動作に対応しました。
今後の方向性:多地域への展開へ
- グローバル展開:
タンザニアでの成功モデルを活かし、近隣国への横展開を想定しています。
2. セネガル国 ノト市場農産物流通改善計画準備調査
解決策:市場情報の見える化と取引支援
IT技術を活用して取引価格や流通量などの市場情報を可視化し、市場運営の効率化、流通環境の改善、および取引の支援を行っています。
プロジェクトの実績

サプライチェーンの透明化を図り、売り手と買い手が円滑にコミュニケーションを取れるようなDXを提案しました。
- 市場へのデジタル情報共有基盤の導入:
従来、オーラルコミュニケーションのみで共有されていた市場内の情報をデジタルサイネージで可視化し、情報共有のスピードアップを図ります。 - コミュニケーションのDX化:
市場という物理的な場所を活かした「売ります買いますサイト」を構築し、売り手と買い手が直接コミュニケーションを取りやすい環境を整備します。 - 監視カメラによるセキュリティの強化:
市場内の各所に監視カメラを設置し、敷地内のセキュリティを向上させました。盗難などのトラブルを未然に防ぐだけでなく、構内放送設備と組み合わせることで、混雑状況の把握や円滑な車両誘導といった効率的な市場運営をサポートします。
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